8人タッグ戦となった第5試合で、人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の第6の男がベールを脱いだ。

リーダー内藤哲也(36)の呼び込みで新パレハ(メンバー)「X」として入場。マントの下に筋骨隆々の肉体を宿し、リング上で銀のマスクの下から現れた顔はドラゴンゲートで活躍してきた鷹木信悟(35)だった。前日に同団体を退団したばかりで、電撃加入となった。

「タカギ! タカギ!」の大声援を受けると、「CHAOS」との一戦の先陣を切った。ジュニアヘビー級の体型ながら、鍛え上げられた上半身でパワー技を連発。内藤らとの連携も見せ、最後は技名をラストファルコンリーから名前を一新したラストオブザドラゴンで、SHOから3カウントを奪った。

内藤はメンバー拡大について、「一歩踏み出す勇気」を強調していた。もともとは4月、震災からの復興を歩む熊本大会で口にした「一歩踏み出す勇気も大切」という自身の弁。いまユニットでは、高橋ヒロムが首の負傷で長期欠場中。4人でリングに立ついまこそ、変化を決断していた。

鷹木は同学年の内藤とは、プロレスラーを目指してアニマル浜口道場で10代を共に過ごした縁があった。試合後には「内藤のおかげで一歩踏み出す勇気をもらったよ。ハイリスク、ハイリターンだよ。リスクがなければ大きな成功はない。そういった利害が一致したということだ。わが道を突き進む。目を離すなよ」と豪語した。