ボクシング前IBF世界スーパーバンタム級王者となる同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が5日、千葉・柏市の所属ジムで16日に決まった再起戦に備えたスパーリングに臨んだ。

日本フェザー級4位岩井大(三迫)との4回のスパーリングを消化し、持ち前の右ジャブからの左ストレート、右フックと的確なパンチをヒットさせた。セレス小林会長とのミット打ちも軽快にこなし、スピード十分の左ストレートに師匠からも「キレがあるね」と合格点を出された。

再起戦は16日、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで同級5位セザール・フアレス(27=メキシコ)とのIBF世界同級指名挑戦者決定戦になった。

昨年8月の同級王座陥落後の初試合が世界挑戦権を懸けた一戦となり「ありがたい絶好のチャンス。最短2試合で世界王者に返り咲けるわけですから。試合を組んでくれたプロモーターの方に感謝したい。新しい出発で、新しい挑戦がしたかったので海外の試合は良かったです」と気持ちを高揚させた。

海外マッチは2回目。15年6月、英国でIBF世界バンタム級王座決定戦に挑み、6回TKO負けを喫している。16年11月には米フォックスウッズでIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦が組まれたが、相手選手の体重超過で試合前日に中止となった。

試合はなかったものの、米国で計量パスするプロセスまでは踏んでおり「米国で1度経験しているので調整は問題ないです。ここで海外初勝利を挙げたいですね。良い名前のある選手が相手。プレッシャーよりも楽しみの方が大きい。今は王座に返り咲くことがモチベーション。殴り合い=ザ・ボクシングというものをみせたい」と気合を入れ直していた。