女子プロゴルフ界で大活躍の黄金世代も、東京ドーム大会に注目している。昨季2勝で賞金ランキング10位の勝みなみ(21=明治安田生命)と同1勝で賞金ランキング8位の小祝さくら(21=ニトリ)は、ともに新日本プロレスの大ファン。鹿児島県出身の勝が、同郷の飯伏幸太推しなら、小祝はオカダ・カズチカの熱狂的な信奉者。2人に、東京ドーム大会への思いを聞いた。

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勝も、小祝も、1月4日、5日の東京ドーム大会を観戦予定だという。年明けの東京ドーム大会に足を運ぶのは2回目になる。勝は「東京ドームは特別な舞台。私たちが、海外のメジャー大会に出るようなもの。ゴルファーにとってメジャーがそうであるように、プロレスラーの方にとっても、選ばれた人たちしか出場できない。そんな特別感にワクワクします」という。

小祝は「年に1回のイベント。東京ドームでやること自体がすごいなと思う。1試合1試合がすごいですが、私が注目しているのはメインイベント。その団体で一番のタイトルをかけた戦いにしびれます。もちろん、応援しているのはオカダさんです」と興奮気味に話した。

勝も小祝も家族に連れられプロレスを初観戦したのが、昨年1月の東京ドーム大会だった。独特の雰囲気と派手な演出。何より、レスラーの体を張った戦いに刺激を受けた。勝は、その後G1クライマックスや、後楽園ホールにも足を運び、深夜のテレビ中継も見るようになった。

今回の東京ドーム大会で「1・4」はIWGPヘビー級王者オカダとG1優勝の飯伏の対決がメイン。図らずも、黄金世代で優勝を争う2人がオカダ、飯伏と推しメンを巡って“対決”する構図となった。小祝は「私はオカダさんしか見ていない。ぜひ勝ってほしい」。勝は「注目度が一番高い試合。私まで緊張するけど、どちらが勝っても、頑張っている姿を見るのが楽しみ。プロレスは、私たちに元気を届けてくれる。見終わって笑顔じゃない人はいないですよ」と期待を口にした。【桝田朗】

◆勝(かつ)みなみ 1998年(平10)7月1日、鹿児島市生まれ。名前は人気漫画「タッチ」のヒロイン浅倉南から。ゴルフは6歳で始め、12、13年に全国中学生選手権2連覇。14年にはKKT杯バンテリン・レディースで史上最年少でプロツアー初優勝。15年の日本女子アマ優勝、日本女子オープンでローアマ獲得。17年にプロテスト合格。19年は2勝を挙げた。157センチ、56キロ。

◆小祝(こいわい)さくら 1998年(平10)4月15日、北海道北広島市生まれ。8歳でゴルフを始め、16年にはニッポンハム・レディースに出場し8位でローアマ獲得。17年プロテスト合格。本格参戦の18年はトップ10に13回入るなど賞金ランク8位に入り新人賞と敢闘賞を獲得。19年のサマンサタバサ・レディースでツアー初勝利。158センチ、58キロ。家族は母と弟。