新日本プロレスの元気はつらつおじさんこと鷹木信悟(38)が4日の福岡大会でIWGP世界ヘビー級のベルトをかけて、ウィル・オスプレイ(27)と対戦する。

4月10日から約1カ月に及ぶ17試合の前哨戦を終えた。鷹木所属のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとオスプレイ所属のUNITED EMPIRE(UE)。両軍とも1日も休むことなくリングに立ち続けたが、鷹木が勝利したのは3戦のみ。毎試合後には、UEの雄たけびをリング上で聞く屈辱を味わったが、鷹木の心は全く折れておらず、むしろ「いつになく調子いい」と、朝6時半に起きて散歩するなど、とにかく絶好調だ。

試合を重ねるごとに調子を上げてきた。先月末の鹿児島大会では、試合後に挑発してきたオスプレイに得意技のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを見舞った。「疲れてるんじゃねえのか? このベルトは俺がいただく」と王者を見下ろして堂々と宣言。1月30日、NEVER無差別級選手権で35分の激闘の末、棚橋に敗れて以来のシングルの頂点を狙う。多彩な技を繰り出すオスプレイに対し、気持ちでぶつかる鷹木。「秘策がある」と不敵な笑みを浮かべる。前哨戦では試合以外でも互いに罵倒し続けてきたが「負けたら何の言い訳もできない。だから勝つしかない」と決着はリング上で決める。4月26日広島大会でSANADAがヘナーレに、内藤がO・カーンに勝利し、いい形でバトンを受け取った。「男になるしかねぇだろ」。魂のこもった龍魂ラリアットをさく裂させ、「ドラゴン」の名の通り、龍のごとく頂点に駆け上る。