「カネロ」の愛称を持つWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が3団体統一に成功した。

30戦全勝だったWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)に8回終了TKOで初黒星をつけ、王者対決を制した。

WBAは3度目、WBCは2度目の防衛にもなった。サウスポーのWBO王者に左を警戒しながら圧力をかけ、ボディーブローでスタミナを削った。サンダースの右目下がカット、大きく腫れ、試合が止められた。

コロナ禍にもかかわらずスタジアムに集結したファンは7万3126人にのぼり、米ボクシングの屋内観客数記録をマーク。78年9月、ニューオーリンズのスーパードームで開催されたムハマド・アリ-レオン・スピンクスの再戦に6万3352人の観衆を集めた記録を43年ぶりに更新した。

アルバレスは18年10月にスポーツ動画配信サービスDAZNと5年11試合で3億6500万ドル(約402億円)の大型契約を結んだ世界4階級制覇王者。また米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した王者)ランキングで19年11月から1位をキープするなど、ボクシング界のスーパースターとして注目されている。