ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が2戦連続で100万ドル(約1億1000万円)のファイトマネーを手にする。19日(日本時間20日)、米ラスベガスで開催されるIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に臨む。

日本人初となる聖地での2戦連続防衛戦で、井上は「ミリオンダラー王者」を確固たるものにした。大橋会長から明かされたファイトマネー額は、昨年10月、当時のWBO1位ジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦に続き、軽量級では破格となる100万ドルだった。米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級超越した最強王者)ランク2位に入る井上の「価値」に揺るぎはなかった。

◆ボクシング報酬メモ 階級によって金額に差があり、通常は体重が重いクラスほど報酬も高い。米国での世界戦は放送権などで多額の収入も得られるため、選手の報酬額もアップ。軽量級では12年にWBC名誉王者西岡利晃が米ロサンゼルスで世界4階級制覇王者ドネアと王座統一戦をした際、100万ドルのファイトマネーを手にし、破格の報酬とされた。国内では94年に大きな注目を集めたWBC世界バンタム級王座統一戦で、辰吉丈一郎が薬師寺保栄戦で1億7100万円の報酬を得ている。

◆放送 WBA・IBF世界バンタム級タイトル戦井上尚弥-ダスマリナス戦はWOWOWプライムで生放送、WOWOWオンデマンドでライブ配信される。