ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が希望した年内のWBC世界同級王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)との統一戦の開催地について、所属ジムの大橋秀行会長(56)は現時点で米国の可能性が高いことを明かした。15日、神奈川県警で開かれたながら防犯活動「防犯ロードワーク」ビブス贈呈式に出席。井上の希望を受け、年内開催でドネアとの統一戦の交渉を進めていく方針を示した。

「国内開催も考えている」と約2年ぶりとなる井上の凱旋(がいせん)マッチとして準備を進めている一方、今後の新型コロナウイルスの新規感染者増加を強く懸念。「国内でなかなか先を見通せず、今後も感染者が増加していく可能性がある。ドネア戦は無観客にしたくないので慎重に考えたい」と説明。国内開催よりも3戦連続の米防衛戦に傾きつつある現状を口にした。

また8月14日(日本時間15日)に米カーソンで開催されるWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)-WBA世界同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)の統一戦の勝敗も予想。同会長は「カシメロが倒す気がする。全盛期のリゴンドーではないから。(井上の試合は)ドネア、カシメロの順番になるのでは」と分析していた。