19日に行われるRIZIN30大会(さいたまスーパーアリーナ)で、バンタム級トーナメント2回戦に出場する百花(28=魁塾)は、無敗の女王を倒して、女子キック界最強の称号を手にする。

中2でキックボクシングを始め、10年にプロデビューして現在40戦20勝17敗3分。対戦する11戦全勝のぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)について「相手が有名で自分が勝てばすべて奪える。ありがとうという気持ちと食ってやろうという気持ちがある」。経験の差を生かし、勝利を狙う。

8月の会見では「インパクトのある試合をして名を覚えていただきたい」と控えめだったが、今月17日の前々日インタビューでは「気持ちだけは誰にも負けない自信がある。ガンガン前に出ていきたい」と気合十分。強烈な打撃が持ち味のぱんちゃんに「パンチとか全く怖くないので、全然打ってもらって構わないし、打ち合いする気も十分あるので、全く気にならない」と真っ向勝負で挑む。

RIZINでは女子初となるキックボクシングの試合。広めたい思いはぱんちゃんと同じだ。「キックは要らない、という声もあるが、ぱんちゃんもやる気を出すと思うし、格闘技っぽい試合をして、みなさんに女子キックの面白さを知ってもらいたい」。身長150センチの「浪速のいてまえクイーン」が、熱い気持ちを前面に出し、大きな勝利を手にする。【松熊洋介】