3連覇を狙うAブロックの飯伏幸太(39)が、IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟を破り、4勝1敗(勝ち点8)でトップに並んだ。

初代世界ヘビー級王者の飯伏は、引き揚げる鷹木に「そのベルト、返してもらおうか」と再戦を希望した。7月の大会で王座に挑戦予定も、自らの誤嚥(ごえん)性肺炎で欠場。復活をかける今大会で、ライバルとの戦いを制し、堂々と奪還を宣言した。

飯伏が張り手を浴びせれば、鷹木はラリアットで応戦。「昭和57年会」の同学年対決は、お互いに逃げず、途切れることのない激しいぶつかり合いとなった。終盤パンピングニーを決められたが、カウント2で返し、流れをつかむと、カミゴェを連発し、粘る鷹木をKOした。

9月4日の復帰戦では、IWGP USヘビー級王者の棚橋に敗れるも、リングに立てる喜びを感じ、涙した。再起をかけたG1初戦で高橋裕二郎にまさかの敗戦。黒星スタートとなったが、一気に調子を上げてきた。「必ずまた(王者に)たどり着いてみせる。逃げない、負けない、諦めない」。3連覇に向け、いつも通りの力強い言葉で締めた。