手負いの“投神”が、容赦なく相手をリングにたたきつけた。全日本選手権大会グレコローマン3年連続優勝の倉本一真(35=リバーサルジム新宿MeWe)が、魚井フルスイング(36=和術慧舟會HEARTS)を判定3-0で退けた。

1回から一本背負いを披露するなど、圧倒的なパワーを披露。タックルでテイクダウンを奪うと、常に上のポジションを取り続けた。3回の中盤には相手を持ち上げると、頭から強引にマットにたたきつける場面も。魚井の粘りもあり、フィニッシュこそできなかったが、異名に違わぬ技術を誇示した。

それでも、「全然ダメでした」と勝利にも悔しそうな表情。この日の試合は、右膝から下部をテーピングでしっかりと固定して臨んだ。試合後には、膝をケガしていたことを明かした。「歩けなかった。ドクターとトレーナーに毎日のように夜までやってもらって試合に出られた」と、サポートへの感謝を口にした。

「今回の試合で偉そうなことは言えないんですけど、トーナメントで上にいる選手を倒していってベルトを取りたい」と高みを見据えた。

倉本は先月のトリガー3大会に出場予定だったが、対戦相手の金太郎がぎっくり腰のためにキャンセル。「すぐにでもやりたい」と熱望し、今大会にスライド出場となっていた。

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