13年、17年に続く3度目のG1制覇を狙う内藤哲也(40)がスタートダッシュに失敗した。

Cブロック公式戦で後藤洋央紀(43)と初戦に臨んだが、22分41秒、GTRを浴びて3カウントを許した。「リーグ戦は6試合しかないのでね。1敗がかなり大きな負けになってしまうけれど。でもオレは諦めていないんでね」と巻き返しを誓った。

昨年のG1はAブロックのリーグ戦初戦で左膝内側側副靱帯(じんたい)と半月板損傷で途中欠場となった悔しさがある。内藤は「昨年のG1クライマックス、ゼビオアリーナ仙台大会、メインイベントに出るはすだったのだけれどね。その時のリベンジをし、そして後藤戦というと2011年かな? 同じ仙台の仙台サンプラザーホールでやった試合がすごく印象に残っていて、その時のリベンジも含め、今日は完全に俺のためのメインイベントだと思っていたけれど、うまくいかないな」と苦笑いを浮かべた。

右腕への集中攻撃、ひじによる脳天、首への攻撃、雪崩式フランケンシュタイナー、スパインバスターなどで主導権を握りながら後藤の体力を削り続けた。しかしコリエンド式デスティーノも決定打とならず、バレンティア成功からのデスティーノを狙ったところで、後藤の昇天・改を浴びて最後は相手必殺のGTRに沈んだ。初戦で敗れて出遅れた形となったが、内藤は「23年1月4日東京ドーム大会のメインイベント。ここからの巻き返しをみなさま、お楽しみください。俺の夏はまだ終わらないぜ、カブロン!」と気合を入れ直していた。