2団体統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)が防衛に成功した。

急きょ挑戦者に決まったWBA同級4位アンソニー・オラスクアガ(24=米国)と対戦。壮絶な打ち合いの末に9回、TKOで激戦を制した。

リング上で行われた勝者インタビューは次の通り。

-本日のメインイベンター、寺地拳四朗選手です

「ありがとうございましたぁ!」

-大歓声から分かるように、素晴らしい試合だった

「いやホントに(涙声で)心が折れかけた面があって、まだまだ未熟だなって部分があるんすけど、やっぱりチームがホントに支えになって。泣いたのは、チームの優しさに泣いちゃって。ホントに1人やったら厳しい戦いやったなっていうのがあるので、ホントにありがとうございました」

-正直、正直、どんな試合だったか

「いやあ序盤、いいペースやなあと思ったすけど、トニー選手、ホントに、ビックリするぐらい落ちなくて。あのままのペースで来られたのが、ちょっと予想外だったっていうのはあるんで。本当に最後は気持ちとの闘いっていうか、ホントにもうそこだけで闘ってたんで、ホントにチームってすごいなと思いました」

-テクニックやスピードにどよめいていた中で「前に出て良かった」と

「ホントに、その1個前のラウンドぐらいから、もう『ここで折れたらホンマ負けんぞ』っていうのと『ホンマ折れるな!』『行け!』っていうので。『行かな、行かな』っていうのと『しんどいな、しんどいな』って、ホンマ自分との闘いというか、そういう経験って数少ないんで、これでまた強くなれたなっていう自信ができて、僕自身もこの先が楽しみになったし、こうして応援に来てくれる方も、またここで一皮むけて強くなったんで、次もっとすごいとこ見せて、みんなをワーワー盛り上げたいと思うんで、ぜひ今後とも会場に来て、熱い試合、見てください。お願いします!」

-世界中のボクサーたちが目を光らせて、この試合を見ていたはず。今後の展望は

「今後はホントに、視野は広げていこうと思ってるんで、あとはWBOとIBF、の他にも階級を上げるっていう選択肢も頭には入れてるんで。どっちに行っても面白い試合にはなると思うんで、楽しみにしていてください。よろしくお願いします」

 

◆寺地拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。「北斗の拳」の主人公ケンシロウから命名。奈良朱雀(すざく)高-関大。アマチュア戦績は58勝(20KO・RSC)16敗。14年8月にプロデビュー。17年5月にWBC世界同級王座を獲得し8連続防衛。昨年11月、WBAスーパ王者だった京口紘人との王座統一戦を7回TKO勝利で制した。プロ戦績は21勝(12KO)1敗。身長165センチの右ボクサーファイター。