メインコンテンツ
第9回大相撲総選挙
選挙後記
V後も変わらぬ徳勝龍の人柄支持/実藤記者
- 豊山はつっぱりで松鳳山を押し込む(2020年初場所)
-
実藤記者の順位予想 1位 豊山 6位 阿炎 2位 朝乃山 7位 炎鵬 3位 貴景勝 8位 琴勝峰 4位 琴ノ若 9位 阿武咲 5位 御嶽海 10位 隆の勝
トップ2を占めた貴景勝、朝乃山の両大関に続き、3位に食い込んだ徳勝龍は興味深い。
今年初場所で「史上最大の下克上」とされる幕尻からの初優勝を遂げた。続く春場所は幕内上位の壁にはね返された。この時点でブーム的現象は収まるかと思ったが、今回の投票結果を見る限り、変わらない人気の高さがうかがえる。
お相撲さんらしいという表現は適切だろうか。取材で触れるたびに、その人柄にはひかれるものがある。十両と幕内を行ったり来たりの苦労人が、一気に派手なスポットライトを浴びた。おごり高ぶりの〝闇〟に陥るケースも少なくないが、徳勝龍は変わらず徳勝龍だった。そんな人柄が支持されたのだと思う。
自分が個人的に推した豊山は、上位進出を果たせなかった。人柄的には、徳勝龍に負けない、引きつけるものを感じる。初優勝でもして存在が注目されれば、魅力も拡散されるだろう。と、信じる。来年の総選挙に期待したい。
同じ観点で琴ノ若も推し続けよう。元横綱琴桜、元関脇琴ノ若の系譜を継ぎ、体格も含めてスケールの大きさを感じる。ひとつのきっかけでブレークの可能性を秘めている。【実藤健一】