大相撲の大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が同期生の台頭を刺激にした。綱とりに挑む名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)では、同じ02年春場所初土俵の北■磨(山響)の新入幕が確実。「どう? 上がりそう? 上がったらうれしいな。苦労していたから。相撲に対して真面目なんですよ」と心待ちにした。

 14年前に一緒に初土俵を踏んだ49人のうち、今も現役を続けるのは7人だけ。十両以上には、関取の中で3番目に軽い体重126キロの北■磨しかほかにいない。「教習所でも強かった。当時から、あのままのいちずな相撲。たまに巡業で食事もする。(北■磨の)見た目は若いけど同い年です。(並ぶと)自分もベテランになるなぁ」と笑った。

 入門から15年目に迎えた綱とり場所で、同期生の新入幕が確実というめぐり合わせ。まだここから…と思うには十分な刺激となる。

※■は石ヘンに番