日本相撲協会は26日、3月に貴乃花親方が内閣府に提出した告発状への対応について文書で説明した。

告発状の主な内容は、元横綱日馬富士関による傷害事件で協会が適正な事実関係の釈明を行わなかったこと、貴乃花親方の解任決議に正当な理由がなかったことの2点だとした。しかし主張の前提となる事実、理由に誤りがあり、協会の法律事務所による検証作業を踏まえ、8月7日に「告発状に対する見解」と題した文書を貴乃花親方に渡した。8月中に協会宛てに回答して、9月の年寄総会で直接説明するように連絡。その際、告発状が事実無根であることを認めるように要請する表現は一切なかったという。

一門制度の議論は、協会のガバナンスの整備が求められる中、7月26日の理事会で審議。一門に所属しない親方に対してペナルティーを科すといった議論、検討は一切なく、告発状が事実無根であることを認めなければ一門に入れないなどと伝えたことは全くないと主張。貴乃花親方の引退会見での主張に、真っ向から反論する形となった。