東十両3枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、同12枚目の白鷹山(24=高田川)に勝って9勝目を挙げ、5月の夏場所での再入幕に前進した。

立ち合いで右下手は取れなかったが、左上手を取ると一気に寄り切った。大関経験者としての力強さを見せ「思い切りやっただけ」と淡々と振り返った。

場所前から1つの目標としていた「9勝」をクリアした。これで夏場所では、東前頭10枚目だった18年初場所以来14場所ぶりの再入幕の可能性が出てきた。両膝の負傷や手術、内臓疾患などで一時は序二段にまで番付を落としたが、ようやくここまで戻ってきた。「とりあえず(再入幕が)見えてきた。次は確実になる星にいきたい。あと1番勝てば」と欲を見せた。