前頭照ノ富士が、きめ出しで若隆景を破り、1敗を守った。

立ち合いで右を張ると、もろ差しを許す形となった。それでも身長差10センチ、192センチの長身を生かしてガッチリと相手の両腕をきめると、そのまま何もさせずに土俵外へ。「自分で差そうと思っていたけど、差されてしまった。できれば、そういう形になりたくなかった。精いっぱいやっているだけ」と、狙い通りというわけではなかったことを強調した。6勝1敗としたが「ここから。まだ勝ち越してもいない」と、気を引き締め直していた。