西十両13枚目平戸海(21=境川)が、東十両13枚目朝乃若(26=高砂)との新十両対決を制し、白星発進した。

立ち合いは下からあてがうように、低い姿勢で当たった。引いた相手に対し、しっかりと足を踏み出して前へ。一気の突きで押し出した。長崎出身の平戸海は「ご当所で十両で取れてうれしい。硬くならずに取れたかな。落ち着いて取れました」と振り返った。

師匠の境川親方(元小結両国)からは「十両と取っても先場所と変わらずに落ち着いていけ。何も考えずに自分の相撲を取ればいい」と背中を押されたという。その言葉通りに、落ち着いた危なげない相撲で白星発進。観客席には応援団がいたが「見ると逆に緊張するので見ないようにしました。勝ててうれしいです」と結果で応えた。