103年ぶりの偉業に挑む横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)は、人気業師の東前頭2枚目宇良との熱戦を制して無傷の4連勝を飾った。

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ヒヤリとする土俵際だった。まわしをむやみに奪いに行かず、相手の出方を慎重に見極める展開から、もろ差しを許して攻め込まれた。土俵際で何とか耐えると、引っ張り込むような体勢で宇良の推進力を吸収し、攻め返して最後は一押しで突き倒した。取組後のリモート取材。土俵際に余裕があったか問われると「落ち着いてできた」と多くは語らなかった。幕内後半戦の審判長を務めた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「ちょっと危なかった。もっと早く出ないと」と苦言。快勝は収められなかった。

初顔合わせだった前回の昨年秋場所も1分超の取組だった。この日も観客から鳴りやまない拍手を送られたが「自分の中では毎日が勝負。特に変わった印象はない」と、宇良との一番に特別な感情はなかったという。

新横綱から3場所連続優勝なら、1919年の栃木山以来108年ぶりの快挙。先々場所からの連勝も「22」に伸びた。

この日から大関貴景勝が右足首の負傷により休場した。看板力士が1人いなくなる状況に「自分なりに頑張っていきたいと思っています」と、最高位として責任感をにじませた。

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