大相撲で大関経験者の東前頭14枚目朝乃山(29=高砂)が、約2年ぶりに幕内力士として臨む夏場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて「2ケタ以上、絶対に勝ちます」と、力強く宣言した。12日、都内の部屋で四股やすり足、てっぽうなどの基礎運動で調整。相撲を取る稽古は2日前の10日までで打ち上げ、4月の春巡業から続く連日の稽古で、たまった疲労を取り除くことに主眼を置いているという。ここまでは順調だといい、夏場所への思いも自然と語気が強まった。

朝乃山 「2年ぶりの幕内ですし、自分自身も楽しみですし、成績を残さないといけない。1日1番、目標を持って、しっかりと自分の(相撲を)取り切って、結果を残していきたいです。2ケタ以上勝てるように…。2ケタ以上、絶対に勝ちます」。

この日は初日と2日目の対戦相手が決まり、朝乃山は初日が千代翔馬、2日目は剣翔との顔合わせに決まった。千代翔馬戦に向けては「相撲が速い。相手はスピード勝負だと思うけど、こっちはやることは何も変わらない。しっかり相手を見て攻めていきながら、自分の形になるようにしていきたい」と語った。剣翔戦に向けては、168キロの自身よりも、26キロも重い194キロだけに「自分よりも体重は重たいけど、自分自身との戦い」と、右四つのいい形に持ち込めるかをポイントに挙げていた。