[ 2014年6月19日18時7分 ]

 イラン代表を率いるカルロス・ケイロス監督(61)が18日、W杯ブラジル大会終了後に退任するとESPNが伝えている。

 現在、イランは、ナイジェリアとの初戦を引き分け、F組で2位タイ。残り2戦の結果次第では、同国史上初となる決勝トーナメント進出も実現可能だ。

 しかし、ケイロス監督は、今大会の結果にかかわらず、代表監督の座を退くつもりのようだ。

 「W杯終了後に、今の仕事から離れるつもりだ。関係者は私を引き止めてくれている。だが、連盟からのサポートがあまりに足りなすぎる。もう決めたことだ。私はイランには残らない」

 ケイロス監督が指摘したように、イランは今大会に臨むにあたって多くの困難に直面していた。5月7日に予定されていたモザンビークとの親善試合は、イラン連盟の急な予定変更に相手側が対応できずに中止。さらにユニホームの支給も充実しておらず、選手たちが同連盟から試合後のユニホーム交換を控えるよう勧告されるなど、劣悪なサポート体制の中で、今大会に挑まなくてはならなかった。

 ケイロス監督は、1989年からU-20ポルトガル代表を率いてU-20W杯(当時のワールドユース選手権)を連覇。その後、ポルトガル代表や南アフリカ代表、さらにはRマドリードなど、代表チームやクラブチームの監督を歴任。1996年には名古屋の監督も務めた。2011年にイラン代表監督に就任にすると、同代表を2大会ぶり4度目のW杯出場に導いた。【超ワールドサッカー】