AKB48柏木由紀(23)が、本気のてっぺん取りに挑む。1月2日に早々とブログで1位宣言した。新潟に誕生するNGT48との兼任も決定し、新たな責任感も加わった。普段はマイペースな王道アイドルが、並々ならぬ思いで7回目の大舞台に臨む。

 右腕に浮かぶ「1」の文字。「去年1位の(渡辺)麻友にあやかろうと思って書いてもらいました」。同期の盟友から勝ち運を吸い取ってまで、センターにこだわる総選挙となる。

 「今までは1位を目指すとはっきり言ったことがなかった。自分を追い込めてなくて、逃げていた。自分のためにも、ファンの皆さんのためにも。最後のチャレンジです」。

 前田敦子、大島優子、指原莉乃、渡辺がセンターで踊る横で支えてきた。今年2月にシングル「Green Flash」で小嶋陽菜とダブルセンターを務め、単独センターへの思いを強くした。「センターへの憧れはあったけれど、絶対なりたいとは思ってなかった。さっしーと麻友がなったのが自分の中では大きかった。センターの責任感を1度味わって、1人でやってみたいと思いました」。

 昨年から約1年間NMB48を兼任。新たにNGT48を兼任する。「秋元(康)先生からは『兼任は自分のためでいい』と言われていますが『ザ・アイドル』をいっぱい見つけたい。48グループを残していくために、NGT48は成功させなくちゃいけない。惜しむことなく、教えられることは教えたいです。1位になったら、明るい王道アイドル曲を歌いたい」。

 まずは自分が頂点に立ち手本を示す。【大友陽平】

 ◆柏木由紀(かしわぎ・ゆき)1991年(平3)7月15日、鹿児島県生まれ。07年4月、AKB48の3期生として加入後、チームB一筋。10年に派生ユニット、フレンチ・キス結成。13年2月ソロデビュー。昨年2月からNMB48チームN兼任で、今年3月にNGT48との兼任発表。総選挙は第1回から9→8→3→3→4→3位。愛称「ゆきりん」。血液型B。