先日発表されたAKB48選抜総選挙の速報で1位になったNGT48の荻野由佳(18)と、小熊倫実(14)山田野絵(17)の3人を、速報結果発表後、初めて取材しました。

 小林幸子(63)が、新潟県長岡市山古志地域(旧山古志村)の水田で毎年行っている、中越地震からの復興を祈願した田植えに初参加したのです。

 田植えをした後に話を聞くと、3人とも総選挙への意気込みを「新潟のため、NGTのために頑張ります」と異口同音に答えました。

 チーム結成から約1年半。新潟出身は小熊だけですが、3人ともこれまで、この言葉を何度も口にすると同時に、肝に銘じてきたのでしょう。私もつい、荻野が総選挙で1位を獲得した場合について、「『NGTにも新潟のためにも貢献したい』と故郷に錦を飾ることを誓った」としてしまいました。正確には「第2の故郷」や「アイドルとしての故郷」という表現なのですけどね。

 この日、驚いたことがありました。山古志小児童23人が田植えを手伝っているのですが、児童の1人に向かって、小林のスタッフが「ちょっと、●●君さぁ~」と背中越しに呼び掛けたのです。そう、顔と名前が一致しているのです。どんだけ親しいんだ!とツッコミを入れたくなりました。「地域密着」とはこういうことです。

 荻野ら3人は「来年もまた来たいね」と笑顔で話していました。本音だと思います。でも、ビジネスの枠を超えて「地域密着」を掲げるのなら、メンバーを変えてでも、NGTとして毎年通ったらどうでしょうか。近い将来、山古志小OGがグループ入りするなんてことがあるかもしれません。

 ちなみに、NGTは活動テーマの1つに「地域密着・地元貢献」を掲げ、「新潟米のPR」もうたっています。田植えは今年、12回目を迎えました。「言うは易し行うは難し」という言葉が頭に浮かびました。