AKB48グループメンバーが歌唱力を競う「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」(TBSチャンネル、予選=10月21~22日午後8時)が、今年も開催される。前回大会で3位に入ったのは、NGT48の研究生・三村妃乃(18)。NGT48の歌姫は、重圧を感じながらも挑戦を続け、前回の自分超えを誓った。【大友陽平】

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第1回大会は予選敗退も、第2回大会はNGTメンバーで唯一、決勝大会に進出。伸びやかなロングトーンや表現力を武器に3位に入った。

「1回目はまだNGTに入ったばかりでした。劇場公演にも出ていない時で、経験値も浅かったです。悔しい思いをして、個別でボイストレーニングにも週2~3回通って、第2回に臨みました。あわよくば8位以内に入って、ファイナリストライブに出られれば…という気持ちだったので、まさか3位をいただけるとは思っていなかったです」

上位8位メンバーによるファイナリストライブ(2月4日、千葉・舞浜アンフィシアター)にも出演し、貴重な経験をした。

「生バンドで自分の好きな曲を歌えるのは、人生で1回あるかないかだと思うので…うれしかったです。会場も声がパーンと通る感じが気持ち良くて、歌い方とかのパターンも持つことができて、すてきな経験をさせていただきました。NGTとして音楽番組にたくさん出演したいという夢ももちろんありますが、いつか乃木坂46の生田絵梨花さんみたいに、ミュージカルコーナーで1人で歌えるような存在になれたらと思うようになりました」

幼少期から音楽好きで、小中学生の頃は、ミュージカルスクールに通いながら、「ココ・スマイル7」や「くまのがっこう チャリティーミュージカル ジャッキー!」などに出演した経験を持つ。

「歌って踊ることが大好きで、中学の時は合唱部にも所属していました。小さい頃に高畑充希さんの『ピーターパン』を見たことがあって、とにかく演技力と歌唱力がすごくて…。将来的には、歌える女優さんを目指して挑戦していきたいです」

迎える第3回。前回3位の重圧もかかる中で、あえて挑戦するという。

「前回みたいに“大穴”的な感じでは進んでいけないと思いますし、前の自分を超えることを意識しています。今回は、歌うことで自分のスキルアップもできるような楽曲をあえて選んでいるので、これまでとまた違った一面を見せられるようにしたいんです。自分にとっても大きなイベントですし、見てくださる方に楽しんでもらえるような曲をお届けしつつ、NGTファンの方にも元気を与えることができるように、頑張ります!」と意気込んでいる。

◆三村妃乃(みむら・ひの)2002年(平14)6月15日、埼玉県生まれ。18年6月、NGT48の2期生として加入。趣味はミュージカル鑑賞、イラストを描くこと。好きな言葉は「雨垂れ石を穿(うが)つ」。愛称「ひのちゃん」「みむ」。血液型O。

◆AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める大会として18年に開始。第1回はSKE48野島樺乃、第2回はAKB48矢作萌夏(卒業)が優勝。立候補者による予選では、課題曲を生ピアノ伴奏で歌唱し、プロのミュージシャンらが審査。決勝大会(12月、TBS赤坂ACTシアター)は、生バンド演奏をバックに歌声を披露する。今大会は138人が立候補。NGT48からは三村のほか、清司麗菜、中村歩加、山田野絵、安藤千伽奈、小越春花、加藤美南、富永夢有、藤崎未夢、古舘葵、諸橋姫向の11人が立候補。

○…三村は最近、動画編集が趣味だという。スマートフォンで撮影した動画を、アプリを駆使して編集しているといい、今月2日に「TikTOk」で公開された、2期研究生のお披露目動画も編集した。「研究生もみんな個性が強いですし、これからもピックアップして動画にして、世に出せたらもっとNGTの良いところが広まるんじゃないかと思います」と今後に向けても、意欲的だった。