NGT48の年少6人組ユニット「ちっちゃいもんくらぶ」が23日、新発田市役所庁舎内の「札の辻広場」で、自分たちが育てたお米や野菜の直売会「ちっちゃいもん商店」を開いた。実は、この春から「越後新鮮組」の協力のもと、農作業を一から行ってきた6人。小越春花(17)と古舘葵(17)に話を聞きました。【聞き手=大友陽平】

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直売会では手塩にかけて育てた「ちっちゃいもん米」や「じゃがいもだもん」、さつまいもを販売し、盛況で完売した。

小越 すでに飲食店さんに取り扱っていただいてますが、自分たちで直接販売するのは初めてだったので、こうやって農作物が作られて、人の手に渡っていくんだと改めて感じて感慨深いものがありました。

古舘 完売はうれしかったです! 地元の方と一緒に農作業をできたのも、うれしかったですし、それを喜んでくださった新潟のファンの方もいました。

この春に「越後新鮮組」から約1・5ヘクタールの田んぼと、40アールの畑を預かり、米、じゃがいも、さつまいもの栽培、収穫、検査までを6人で一から行ってきた。

小越 ちゃんとやるには覚悟がいることだと、スタッフさんや協力していただいた方々とお話しさせていただいてから始めたので、「体験」とは違うくらい本格的に頑張れたと思います。力作業もたくさんあって大変でした。

古舘 液体の肥料をまくんですけど、においもきつくて…。でもそれをしないとおいしいお米はできない…。米作りをやらなければ知らないこともたくさん知ることができました。

新潟市内の飲食店でのコラボ展開もされているが、自分たちで育てた農作物の味はまた格別だ。

古舘 種まきから関わったお米たちだったので、そんなお米が体の中に入ってくるのは…不思議な感じでした(笑い)。手前みそですが、本当においしいんです!

小越 まるでわが子のように…。母性が湧いてくるんです! 炊けた時も「頑張ってふくらんだね!」ってほめてあげたくなります。親バカな気持ちがお米に対して湧いたのは初めてです(笑い)。

農作業を通じてたくさんのことを学んだ。

古舘 野菜とかがスーパーで売られてるのは当たり前ではないですし、本当にたくさんの農家の方の努力があってこそだと感じました。そういう部分ももっと知っていただけるようなきっかけに、私たちもなれたらと思います。

小越 教科書に載っているような手順だけでなくて、裏では細かい作業もたくさんあって、すごく大変だと思いました。食べ物に対する感謝はもちろん、そんな作業からできる新潟のお米は本当に誇りで、新潟に生まれて良かったと感じました。教科書以上のことを発信できるアイドルにもなれたらいいですね!

○…「ちっちゃいもんくらぶ」が育てた米やじゃがいもなどを使用したメニューが新潟市内のコラボ店で展開中だ。「マテリアルカフェ万代店」ではじゃがいもコラボメニュー「ちっちゃいもんのおいもだもん」を販売。「MR.&MRS.CAFE」では通常メニューのお米を「ちっちゃいもん米」に変更し提供している。来月1日からは新発田市内の「文化洋食ino」での限定メニュー販売も決定。詳細はグループの公式ホームページやSNSをチェック!