AKB横山由依(29)が9日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。AKB48の9期生として09年11月15日に劇場デビューしてから4408日目。汗がしみこんだ学舎を後にして、アイドル活動を終えた。

最後のスピーチ全文は次の通り。

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言いたいことが多すぎて…。この景色を目に焼き付けておきたいなという気持ちがすごい強いです。

16歳で加入してから、12年間過ごしてきて、昨日29歳になったので、年齢的にも大人になったんですけど、いろいろな時期が私にはあって、それは皆さんがいないと立ってられなかったという時期が本当にたくさんあって…。だからこうやって私を見つけてくれて、応援してくれて、背中を押してくれた皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

AKBを今振り返ったら「楽しかった!」という一言が出てくるんですけど、中には細かくつらかったこと、苦しかったこともあったけど、最後の公演で楽しかったと思えて、こうやってたくさんの大好きなメンバーに見送ってもらえるのが、本当に本当に私の誇りです。AKB48が出会わせてくれたので、本当に大切な場所だなと思います。

私はこれから1人の横山由依として…今までも横山由依だったんですけど(笑い)。「AKB48の」というのはなくなるんですけど、1人の横山由依としてお芝居とか歌としっかり向き合って、今まで出会ってきたたくさんの方に夢や希望を持ってもらえたり、明日から頑張ろうと思えるような存在になりたいと思っています。AKB48でやってきたことをふくらませて、「元AKB」として恥ずかしくない活動をしたいなと思います。

昨日、「FNS歌謡祭」で野呂(佳代)さんとコラボさせていただいたんですけど、それはすごくいいなって。それは野呂さんも頑張ってるからだし、AKBも頑張ってるからやらせてもらえたと思うので、メンバーや卒業生とお仕事でも会えるような活動がしたいと思います。

実感がわいてなさすぎて、次の曲をやったら卒業しちゃうんだなというのが不思議なんですけど、AKBが大好きだけど、AKBに頼りすぎていない今の自分が、1歩踏み出すにはちょうどいいのかなと思います。これからも温かく見守っていただけたらと思います。これまでAKB48として12年間活動できて、本当に幸せでした。

(最後に「桜の花びらたち」を披露して)

今のAKB48に心配事が何もないので。昨日、17期生オーディションが発表になったりとか、どんどん前に進んでいくAKB48を、これから見ていくのがすごく楽しみだし、ジャンルは違うかもしれないけど、一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してやっていけたらいいと思うので。(メンバーに向けて)嫌なことあったら、いつでも連絡してください!

本当に実感なさすぎて…ある?(笑い)。それくらい、毎日24時間365日、AKB48でいられたんだと今思えるので、良かったし、その中でメンバーのことが…好きすぎて…。楽屋でわちゃわちゃできなくなるのが寂しくなるなと…。

12年間、本当にありがとうございました!