NGT48が先月30日、新潟県民会館で全国ツアー「未完成の未来」を完走しました。

7月24日の同所での初日公演を皮切りに東京、埼玉、千葉と巡った9公演。キャプテン藤崎未夢(21)がグループ初の単独ツアーを振り返ります。【取材・構成=大友陽平】

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NGT48が7年活動してきて、先輩方もツアーを目標にしていました。私もキャプテンになって、3期生も加入して、グループとして新しくなるタイミングでやらせていただけたのは、本当にありがたいことですし、意味のあることだと思っていました。ツアー初日のダンストラック(5曲目の前)で「NGT48の新しい歴史を目に焼き付けてください!」と言いました。公演を重ねるごとに、1人1人の意識も強くなって、団結力も生まれて、千秋楽に向けて、すごく良い公演に仕上がっていったと思いますし、やりがいを感じられる3カ月でした。

NGT48の楽曲だけで構成したりと、大事にしてきたものも伝えつつ、みんなで1つのものを作るという部分では、全員でパフォーマンスする曲が多かったのはうれしかったですし、それによって、みんなの気持ちも1つになっていったと思います。

オープニングからは時計がメインになっていて、これまでを振り返りつつ、楽曲も世界観に合わせてくださったので、私たちもイメージしやすく、流れが分かりやすい構成だったと思います。(7~10曲目の)「春夏秋冬ブロック」は、早着替えが大変で…。1曲ごとに早着替えをするのですが、初日当日の現場リハーサルでも実は成功せず…(苦笑い)。不安もあったんですけど、本番はちゃんとできて、最後はオフショットを撮れるくらい、それぞれ余裕ができていました。ただ、私はずっと苦手で…。浴衣をその場で脱ぐところも、東京の夜公演から、1度裏にはけて…。ツアーを通してみんなが成長していった部分でしたが、私はここだけは、成長を諦めました(笑い)。

「Maxとき315号」の前の寸劇は、着替えのための時間でもあったんですけど、どんどんそっちがメインみたいになっていって(笑い)。でも3人(小越春花、大塚七海、安藤千伽奈)じゃないとできなかったですし、ファンの皆さんの楽しみにもなっていたと思います。中盤のアルバム収録曲コーナーは、期ごとの魅力を感じていただけたと思います。ドラフト3期生の「どうしようもないこと」でもLEDを使ったり、ツアーならではの演出がありました。

各地の公演では、出身メンバーによるパフォーマンスもしました。千秋楽は新潟にゆかりのある曲でした。本当にたくさんの方の協力で成り立っていると感じたので、皆さんにもNGT48と新潟との関わりを見ていただきたかったです。

今回のツアーを見に来てくださった関係者の皆さんも、皆さんの手拍子の大きさに、すごく驚かれていました。元々NGTファンの方々の手拍子は、48グループの中でも誇るべきものなんじゃないかというくらい、すごく大きかったんです。コロナ禍で声が出せない中で、みんなで1つになるのが難しかったからこそ、本編ラストの「みどりと森の運動公園」ではペンライトを置いていただいて、たくさん手拍子していただきました。私たちもすごく気持ちが高まって、より盛り上がったと思います。

いろいろな場所に行かせていただけることがツアーの魅力だと改めて感じました。やっぱりその地域に行かないとお会いできない方もいらっしゃったと思いますし、少しでも多くの方にNGT48を知っていただいて、ステージを見ていただける機会になっていたらいいなと思います。特にコロナ禍以降は、メンバー全員で何かをするということがすごく少なくなっていたので、グループとして1つになれる、大きなタイミングだったと思います。

もちろん、課題もありました。全会場で、満席にできなかったことです。もっともっと、NGT48のステージに興味を持っていただけるようにすることは大切です。今回は関東圏が多かったのですが、関西とか他の地域にも自信を持って行けるように、もっと大きな会場で、もっとたくさんの方々にお会いできるように、これからも力を合わせていきます。

 

○…夜公演のアンコールでは12月にテレビ4局を横断するオムニバスミニドラマの放送が決定し、主題歌が8枚目の新シングル(詳細未定)になることが発表された。同ドラマの主演とセンターを本間日陽(22)が務め、各局のヒロインをBSN新潟放送が古舘葵(18)、NST新潟総合テレビが小越春花(18)、TeNYテレビ新潟が中井りか(25)、UX新潟テレビ21が真下華穂(22)佐藤海里(22)が務める。