未曽有の事態を、プラスの発想で乗り切れ。フリーアナウンサー生島ヒロシ(69)は、健康オタクとしても知られ「家庭で料理を学び、断捨離を」「プラス発想で乗り切ろう」などと、自粛で余った時間を有効に使うことを呼び掛けた。

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月曜から金曜まで、毎朝5時からTBSラジオ「おはよう定食・一直線」の生放送。向かいの席とはアクリル板で仕切ってありますが、先週火曜からスタジオの中は僕1人だけ。新聞をめくるのもゴム手袋をはめたまま。気象予報士さんも、別スタジオからです。

ラジオは順調ですが、講演会の仕事は全滅。3月と4月で15本がなくなりましたが、しょうがない。それより、どうサバイバルするか。夜は読書や映画。ネットフリックスのドキュメント「パンデミック~知られざるインフルエンザの脅威~」を見て、予防医療の勉強をしました。第1次世界大戦より、その直後のスペインかぜのほうが死者が多かった。インフルエンザは戦争よりたちが悪い。

「おはよう-」は生放送で5700回以上、欠席はゼロ。僕がいないと成り立たない。責任があるから健康には気をつけています。うがい、手洗い、鼻うがい、塩化亜鉛を鼻から喉にかけてさしています。発酵食品、乳酸菌を多くとって、いつもベストな状態で臨むのが、スポンサーや聴取者に対するプロとしての義務だと思っています。

自粛でも、仕事で出かけなくちゃいけない人も多い。マスクをして鼻呼吸をしてください。電車を降りたら、なるべく早くうがい。僕は普段、日本茶や紅茶を持ち歩いて、飲んだり、うがいをしています。あと歯磨き。歯垢(しこう)があるとウイルスが付きやすくなる。ウイルスの大部分は鼻と口から入ってきます。

学校が休みで、家にいる子供さんは、体を動かしてください。太陽の光も浴びて、免疫力をつけましょう。不規則になりがちだから、起きる時間と寝る時間を決めて時間割を作って生活してください。普段できないことにもチャレンジ。家族と一緒に、料理を作るのがいいと思います。当番を決めて「お父さんのまずい(笑い)」とか。家族の絆も深まります。あと、お勧めは「断捨離」。本や洋服を整理しましょう。会っていない友達に、電話をかけるのもいいでしょう。今の事態をネガティブに捉えず、明日に備えましょう。(構成・小谷野俊哉)

◆生島(いくしま)ヒロシ 1950年(昭25)12月24日、仙台市生まれ。71年に渡米。75年カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒。76年TBS入社。89年にフリー。現在のレギュラーはTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線」(月~金曜午前5時)。ファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ。趣味は健康、ゴルフ。空手黒帯。長男は俳優生島勇輝(36)次男は俳優生島翔(34)。