乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



新年度、学生の頃必ずと言っていいほど

書かされた自己紹介カード。



名前や血液型、部活動などの

基本データはもちろん、

趣味や特技といった

その人の人となりを

知ることのできる項目もあった。



こういうカードを書くとき、

決まって担任の先生に言われたことが


「同じ物やことが好きな人に

    声をかけてみよう」



しかし、好きなものが同じだからといって

すぐに仲良くなれるかというと

そうではないと思うのだ。



好きと言っても理由はたくさんあるだろうし、

気持ちの熱量だって人それぞれだ。



仮に、自分と同じくらいの熱量で

同じものを好きな人と出会えたなら、

ある程度は仲良くなれると思うけれど、



微妙にすれ違ってしまった時は

仲良くなれると思っただけにお互い気まずい。



だから「好きな女優さん」や

「好きな音楽」を共有できたとしても、

あくまでそれはきっかけにすぎないと思う。



実際は好きを共有できるかよりも、

自己紹介カードが箇条書きなのか

文章で書かれているのか、のように

最終的には

価値観がどれだけ似ているかだったりする。



長い時間を共にしたとき

時間を気にせずいられる相手というのは、

お店を選ぶときのセンスや、

「一本後の電車でもいっか」みたいな

時間への余裕さ加減が

同じだったりするものだ。




好きなものについて話せる相手はたくさんいても、

なんてことない話を

一生続けていられるような友達は

なかなかいない。



たとえ、好きを共有できなかったとしても、

悩みや不安を共有できる友達は宝物だ。



人と関わることに

もっと能動的でありたいと思う4月。



馬が合わないと思っているその相手は、

もしかすると生涯の親友になるかもしれない。



よく知ってよく関わって、

それでこそ自分自身も成長できると思うのだ。


(ニッカンスポーツ・コム「乃木坂46林瑠奈 負けるな!しょげるな!乗り遅れるな!」)