あけましておめでとうございます。


乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



【アイドルたるもの】



恐らく私は、

笑顔を作ることがあまり得意ではない。



恐らくという言葉を使ったのは、

「もしかしたら

そんなことはないかもしれない」

という希望的観測と、

この先の私の可能性を考えてのことだ。



ただ、多分、本当に、

自信を持って得意と言える人間ではなく、

それがいつからか

明確にはわからないけれど、

昔からだったように思う。



まだ自覚はしていなかった頃、

私にとってはなんてことない顔を

「睨んでいる」と

クラスメイトに言われたことがあり、

「そうか、私は顔が怖いのか」と思った。



その言葉がトラウマになっているとかでは

全く無いのだが、

私は自分の思っている何倍かは

笑っていないと、

真意が伝わりづらいのだろうと、

歳を重ねるごとに気づき、

この仕事を始めてからは

より顕著に感じるようになった。



全力でやっているつもりでも、

その全力が相手に伝わらなければ

実質的な意味をなさないように、


私の笑顔は見る人によっては

ぎこちなくあったり、

真顔でいるように見えてしまうことがある。



こうした中で私は、何かを聞かれた時に、

あえて「クールな表情が得意」と

自分から宣言することで、

笑顔を求められる状況を

避けるようになっていた。



勿論、かたくなに真顔を崩さない

なんてことは無かったが、

歯を見せて笑った顔に自信がない私は、

ほほ笑み程度におさえてしまう。



そのうち、生活や活動のあれこれが

たまたま自分のキャパシティーを

超えてしまったとき、

前以上に全力で

笑えなくなってしまったときもあった。




苦手を言い換えること、

これは就職における面接など、

自分をアピールする上ではとても有効的で、

短所を長所に言い換えられるという

良い部分でもある。




しかし、私はアイドルだ。



歌って踊り、そして笑ってなんぼである。



その成長を自分だけでなく、

観ている人にも感じてもらいたい。



周りに強要されることでは

決してないと思っているが、

苦手なことにも

自分から貪欲でいられることは、

それだけでもう大きな長所だと私は思う。



新年を迎えたが、

もう時期私はアイドル5年目に突入する。



えらく時間がたったように思えるけれど、

私はまだまだ自分の可能性を見ていたいし、

見ていてもらいたい。



自分自身の成長を諦めたくないのである。



ここから必ず前へ進むと、そう信じていたい。



2023年。



頑張り方や笑い方を

見失いかけた年でもあったが、

年の始めを思い返せば

私の構成要素となっているものが沢山あった。



私はその全てを抱きしめて、

1つ1つと向き合うことを続けていくのだ。



昨年も、昨年は特にありがとうございました。



今年もよろしくお願い致します。