乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



【オーディション】



前回も触れたように、

もうじき私は、

グループに加入して4年が経つ。



オーディションを受けた時から数えれば

約5年半。



中高の卒業に流行病、大学への入学も、

人生のアルバムに載るであろう

ターニングポイントは

全て乃木坂とともにあった。



5年という期間。



現在の私たちは

過去を搔い摘んで見ることができる、

それ故に

あっという間に感じる期間でもあるけれど、



なんてことない生活の中で

新たな自分が形成され、

今までとはまるで違う人生になった5年は、

ずっしりとした重さと濃さを

早送りで体験しているようで、

振り返ればやはり長かったように感じるのだ。



早い、かつ長かったこの期間。

きっとこの先5年も

そんなように感じるだろうし、

自分がどう変わるかなんて想像もつかない。







中学の同窓会に出席したとき、

自分があまりにも人と上手に話せなくて、

すぐ逃げ出したくなってしまって、

ああ私は

何も変わっていなかったんだと思った。



それでも、未来への展望に思いををはせたり、

1つのことに夢中になる経験は、

あの頃からずっと、確実に、

私の鬱屈(うっくつ)とした日々を変え続けている。



6期生オーディションの開催が発表されて、

ふと考えた。



私は、

変わることも変わらないことも大切だと思う。



どちらもが自分に作用して、

その度に前進と後退を繰り返しながら

私たちは時を進める。



立ち止まることもある。



人生におけるその1つの過程を

このグループのメンバーとして

過ごせていることを、

私は本当に誇りに思うのだ。



変わることも変われないことも

受け入れて光の方へ導いてくれる。



時にそれが途轍もないほど

申し訳なくなることがあるけど、

次に手を引くのは

自分でいようとすることが

正解なんじゃないだろうか。



やさしさで導いていける人でいたい。