1981年(昭56)の第1作「レイダース/失われたアーク《聖櫃」から42年、08年の前作「-クリスタル・スカルの王国」から15年。5作目の今作が米俳優ハリソン・フォード(80)にとって最後の「インディ・ジョーンズ」となる。インディ・ジョーンズは冒険家だが、本業は考古学者で、冒険の目的は世界中に眠る秘宝を発見し、人類全体の遺産として博物館に収めること。華麗なアクションに加え、歴史上の難解な謎を読み解く姿も魅力だ。
今作は第2次世界大戦の末期から始まる。ナチス・ドイツが各国から強奪した秘宝の奪還を目指すインディは、仲間のバジルと奇妙なダイヤルを手にする。時は流れ69年夏、ニューヨーク市立大で退職の日を迎えた老インディのもとに、バジルの娘ヘレナが訪れ、ダイヤルを奪われたナチスの科学者フォラーら追っ手を振り切り、ダイヤルを奪って逃亡。インディも何とかフォラーをかわすが、殺人犯として指名手配される。
劇中ではムチを振るい、走り、馬に乗り、カーチェイスとアクション満載だが、フォードが撮影に臨んだのは何と79歳。それでも「事前準備は特に必要ない」と涼しげに笑った。37歳のインディも演じたが、実際の顔の演技に、過去の膨大な主演作の映像を元にAIで作った顔を重ね、マッピングする最新技術で“若返り”に成功。スクリーンで確かめる価値、アリだ。【村上幸将】
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