乃木坂46松村沙友理(28)の卒業記念写真集(タイトル未定)が、7月13日にマガジンハウスから発売されることが17日、分かった。

9年ぶりに訪れた宮崎でロケを行い、“ありのままの松村沙友理”の姿を収録した。このほど日刊スポーツの取材に応じ、写真集の見どころや卒業が迫る心境などを明かした。

松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット
松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット

約3年半ぶり2冊目、乃木坂46としては最後の写真集となる。「今回はあまり作り込まずに、10年間の集大成という感じで、乃木坂46で生きてきた自分をありのままさらけ出す気持ちで撮影しました」と明かした。撮影に向けての体づくりも「ある程度はしたんですけど、偽者じゃない自分をお見せしたいと思ったので、撮影中も普通に食べていました。食後のショットは、ちょっとおなかが出ているかも…。そのあたりのリアルさも残っていると思います」と笑った。

ロケ地は、12年に3枚目シングル「走れ! Bicycle」PRで、冠番組「乃木坂って、どこ?」(現「乃木坂工事中」)内の企画で訪れた宮崎を選んだ。「あの時の印象が強くて。街とか、人の感じとか、ご飯とか、ずっと記憶に残っているんです。どうしてもまた宮崎に行きたいと思いました」と経緯を明かした。「あの時は、若い人も含めて乃木坂は全然知られていなかった。だから、自分たちが頑張ってきた思い出の場所に帰ってきた、っていう感じでした」と感慨深げだった。

松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット
松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット

先月15日、27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」(6月9日発売)の活動をもってグループから卒業することを発表した。34人からスタートした1期生は松村を含めて残り8人。「1期生が減ってきたっていうのは自分の中でも大きかったです」と心境を明かした。

「今までは見送る側で、卒業する子はキラキラしていたので『みんなすごいな』って思っていました。いざ自分が卒業する側になると、最後だからこそ強い自分でありたいと思うし、うじうじしたくない。今は本当に走馬灯のように楽しかったことが思い出されて、乃木坂46にいてよかった、って気持ちがより強くなっています。9年以上、頑張ってよかったと思う。前向きに卒業できそうです」

11年8月に1期生として加入。小気味よい関西弁のトークと、明るいキャラクターで人気を獲得し、「さゆりんご」の愛称でも親しまれた。同い年の白石麻衣(28)橋本奈々未さん(28)とともに「御三家」と呼ばれ、一時代を築いた。「坂道」グループの礎を作り上げたレジェンド世代だ。

松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット
松村沙友理の乃木坂46卒業記念写真集の先行ショット

アイドルとしてのラスト写真集は、一緒にいるような「彼女感」を重視したという。「これまではアイドルとして、ファンの方1人1人の『みんなのさゆりんご』でした。今回は、最後に『俺だけの松村沙友理』を感じていただきたいです。よろしくお願いしまっちゅん!」と照れ笑いした。1期生としてやり通した、晴れやかな表情だった。【取材・構成=横山慧】

◆松村沙友理(まつむら・さゆり)1992年(平4)8月27日、大阪府生まれ。大阪桐蔭高卒後、浪人中に1期生として加入。12年2月発売デビューシングル「ぐるぐるカーテン」以来、全27枚のシングルで選抜入り。愛称「さゆりん」「さゆりんご」「まっちゅん」など。ファッション誌「CanCam」専属モデル。164センチ。血液型B。