日向坂46のキャプテン佐々木久美(27)が、11月8日発売のセカンドアルバム「脈打つ感情」リード曲「君は0から1になれ」でセンターを務める。シングル曲やアルバムリード曲のセンターは初。加入8年目で来年28歳になるが、ストイックに、ポジティブに突き進む。【横山慧】

「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)
「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)

「君は0から1になれ」のフォーメーション発表を振り返り、「もう本当にびっくりしました。このアイドル人生で自分がセンターになる日が来ると思ってなかったので」と明かした。乃木坂46、櫻坂46を含めた坂道グループ全体でシングルやアルバムリード曲でキャプテンがセンターになった例はなく、「信じられませんでした」と強調した。

「一期生はみんなニヤニヤしてました(笑い)。でもそれがまたうれしかったし、愛を感じました。後輩たちも『このタイミングで久美さんセンター最高です』って言ってくれて。最初は不安で、発表当日はたくさん弱音を吐かせてくれたんですけど、次の日切り替えられました。支えてくれるみんながいるんだから、自信持って頑張らないと失礼になるなと思って」

「君は0から1になれ」は力強いメロディーが特徴のナンバー。グループの代表曲「誰よりも高く跳べ!」も手がけた音楽ユニットdoubleglassが作曲した。「『君は0から1になれ』も『誰跳べ』のようにライブで魅力を発揮できるような曲だと思いましたし、皆さんとのライブで育てていきたいです」と意気込んだ。

「サビのダンスはペンライトでまねしやすい感じだと思うので、一緒に踊ってほしいです。私自身、決してダンスは得意ではないんですけど、より楽しさが伝染するようなダンスができたらいいなって今回あらためて思いました」

「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)
「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)

16年5月、けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)に一期生として加入。18年にキャプテンに就任。熱いハートとリーダーシップで、19年の改名やデビュー後もグループをけん引し続けてきた功労者だが、「もっとできることがあると思うし、もっともっとこのグループのためにやっていきたい」と妥協しない。

12月9、10日にはKアリーナ横浜で全国ツアーの追加公演を控えている。「今年はライブステージの数がそこまで多くなかったかもしれませんけど、メンバーみんなで話す機会はすごく増えました。四期生とも平岡(海月)とかとご飯食べたりしましたし、距離は縮まったと思います」と明かした。キャプテンとして、最年長として、まだまだ日向坂46のために貪欲だ。

「『もうすぐ30だね』とかいろんなところで言われるようになったんですけど、年齢ってそんなに重要なことなの? って。カッコいい言い方をしてしまうと、ただの数字だと思っていて。年齢関係なく、このグループでできることをしたいと思っているし、体も元気なんです。努力すれば動き続けられると思うので」

「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)
「君は0から1になれ」でセンターを務める日向坂46佐々木久美(撮影・横山健太)

日向坂46は昨年3月に初の東京ドーム公演を開催。今年4月には横浜スタジアムライブも成功させた。「グループみんなで同じところを目指していける目標をもう1回、見据えていきたいです。みんなで最強になりたいので」。まだまだ坂道の途中だ。

◆佐々木久美(ささき・くみ)1996年(平8)1月22日、千葉県生まれ。16年5月、けやき坂46(現日向坂46)に一期生として加入。ファッション誌「Ray」専属モデル。168・5センチ。血液型O。