日向坂46の小坂菜緒(21)が、デビューからの5周年を振り返り、新たな決意を明かした。19日に5周年記念本「H46 MODE vol.1」(光文社)が発売。当時16歳でセンターに抜てきされ、鮮烈な印象を残したエースが熱い覚悟を語った。【横山慧】

日向坂46デビュー5周年を迎え、笑顔で「5」ポーズをする小坂菜緒(撮影・宮地輝)
日向坂46デビュー5周年を迎え、笑顔で「5」ポーズをする小坂菜緒(撮影・宮地輝)

■16歳で初センター

5周年記念本が完成し、小坂は「節目の年に思い出に残るような1冊が作れて、めちゃめちゃうれしいです」と歓喜した。同書は全メンバー29人の撮り下ろしやインタビュー、対談、全楽曲&MV特集などさまざまな企画を収録。「今の日向坂46を堪能できる1冊です。前からファンという方も、最近知ったという方も、これさえ読めば大丈夫です!」とアピールした。

「なおみく」コンビとして知られる同期の金村美玖(21)と中華街デート対談企画に臨んだ。「なんか昔に戻った感じで、素で楽しんじゃいました」と明かした。17年8月の加入当時は2人とも14歳の中3だった。「時の流れが早すぎて怖いです」と笑った。

19年2月にけやき坂46(ひらがなけやき)から日向坂46に改名し、3月にシングル「キュン」でデビュー。二期生ながらセンターに選ばれた。「とにかくついていくのに必死でした。今考えると怖いくらい、プレッシャーもありました。その分、周りのメンバーがいなかったら乗り越えられなかったと思います」と回想。同年発売したシングル3枚全てでセンターを務め、年末には「日本レコード大賞」や「NHK紅白歌合戦」にも出場。「すごく濃い期間でした。今思うとよく頑張ったなと思います。ちょっと自分を褒めてもいいのかな」とほほ笑んだ。

日向坂46デビュー5周年を迎え、笑顔を見せる小坂菜緒(撮影・宮地輝)
日向坂46デビュー5周年を迎え、笑顔を見せる小坂菜緒(撮影・宮地輝)

コロナ禍を経て、22年には念願の東京ドーム公演も成功させた。昨年も初の横浜スタジアム公演など勢いは持続しているが、紅白連続出場が途絶えるなど壁にもぶち当たった。

■支える立場に

「うまくいったこともあるんですけど、半面メンバー内で『もうちょっとできたよね』『もう少し頑張れた』って話すことも結構ありました。もっとたくさんの人を笑顔にできたのに、って思うことも多かった1年でした」と打ち明けた。昨年12月にメンバー全体で話し合い、「もう1度東京ドームでコンサートをする」などの目標を定めたという。

日向坂46は「全員選抜」が基本だったが、今後リリースされる11枚目シングル(タイトル未定)では初めて選抜制度が導入され、小坂はフロント(最前列)で金村と、四期生の初センター正源司陽子(17)の両脇を固めるポジションとなった。「まだ気持ちがモヤモヤしているファンの方もいらっしゃると思います」と推し量りつつ、「選抜制にはなったんですけど、日向坂46全員で作り上げるもの、ということは変わらないので。全員で盛り上げるシングルにしたいです」と誓った。

「これからも、時代やいろんなものが変化していく中で進んでいかなきゃいけない。それでも、この1年を盛り上げていきたい、ファンの方をたくさん笑顔にしたい、って気持ちは日向坂46みんな同じです。私自身は後輩も増えて支える立場になっていくと思うんですけど、いざという時に頼りになる日向坂46のブレない軸、柱のような存在になっていきたいです」

強く、りりしいまなざしで、じっと先を見据えた。

日向坂46デビュー5周年を迎え、熱い覚悟を語る小坂菜緒(撮影・宮地輝)
日向坂46デビュー5周年を迎え、熱い覚悟を語る小坂菜緒(撮影・宮地輝)

◆小坂菜緒(こさか・なお)2002年(平14)9月7日、大阪府生まれ。愛称「こさかな」「なお」。17年8月加入の二期生。シングル5作でセンターはグループ最多。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。「ソニー損保」CM出演中。「クロスロード」など大のアニメ好き。161・5センチ。血液型O。