NHK連続ドラマ「美女と男子」(火曜午後10時)に出演中の俳優中山麻聖(26)が24日、日刊スポーツのインタビューに応じた。今年3月、61歳で女児を授かった父親の俳優三田村邦彦(61)に「幸せそうでうれしい。でも、もうサプライズはやめて」とエールを送った。

 中山の母はドラマ「サインはV」などで知られる女優中山麻里(67)。麻里と三田村は79年、三田村の映画デビュー作「限りなく透明に近いブルー」で共演、翌80年に結婚した。麻聖は男兄弟ばかりの三男として誕生した。

 両親は99年に離婚、中山は麻里に育てられたが、三田村とは定期的に連絡を取っている。今年3月に三田村から「娘ができます」とメールを受け取った。中山は「何を言ってるのか意味が分からなかったんですが、とりあえず『おめでとうございます、いつぐらいですか』と返事をしたら『来月くらいかな』と。1週間後に発表になりました」と、サプライズだった26歳年下の妹の誕生を振り返る。「その後、父の家に行って日本酒を酌み交わしながら話しました。ずっと(妹を)抱っこしたままで幸せそう。男兄弟ばっかりだったので『妹』という言葉の響きが新鮮でした。父にそっくりで、美人になります」と断言する。

 10年5月、三田村が、その妹の母親である、26歳年下の一般女性と再婚したことも驚きだった。「僕と兄2人とおやじの4人で、定期的に飯を食っているんですが突然、『今度、彼女を紹介したい』って言い出した。『彼女を紹介しろ』じゃないのって思ったんですが、兄貴と年の変わらない今の奥さんでした。もうそろそろ、サプライズはやめてほしいですね」と笑う。

 中山は、04年に麻里から「向いてないと思ったらやめればいい」と言われて映画「機関車先生」で俳優デビュー。その後は「2世」と呼ばれたり両親の名前がついて回ることに嫌気が差した。だが、女優松たか子が、父親の歌舞伎俳優松本幸四郎ら家族について語る姿を見て、受け入れられるようになった。「松さんが家族の話を普通に話しているのを見て、前向きになれました」と言う。

 「美女と男子」では、仲間由紀恵演じる芸能マネジャーが担当する新人俳優役。「仲間さんは常に声をかけてくれて、僕からいろいろなものを引き出してくれる。もっと役者としての引き出しを増やして、なんでも入っている大きなたんすみたいな役者になりたい」。演じてみたい役柄については、80年代にテレビ朝日系「必殺シリーズ」で父三田村が演じた、悪をひそかに葬る「飾り職人の秀」を挙げた。【小谷野俊哉】

 ◆中山麻聖(なかやま・ませい)1988年(昭63)12月25日、東京都生まれ。タレントの中山エミリ、英玲奈姉妹はいとこ。04年映画「機関車先生」で俳優デビュー。05年テレ朝系ドラマ「仮面ライダー響鬼」。06年ミュージカル「テニスの王子様」。14年テレ東系「牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-」主演。特技はバスケットボール、剣道。182センチ、60キロ。