俳優柿沢勇人(27)が80年代ポップアートの代表的芸術家キース・ヘリングを主人公にしたミュージカル「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯」(来年6月6日初日、東京・日比谷シアタークリエ)に主演することが9日、分かった。キースはニューヨークの地下鉄でチョークで絵を描く「サブウェイ・ドローイング」を始め、壁画や「ラディアント・ベイビー」の絵で有名になったが、エイズ感染を告白し、90年に31歳の若さで亡くなった。舞台は悩みながら自分のアートを見つけ、死の直前まで描き続けた姿を描く。03年にオフ・ブロードウェーで初演。今回の演出は岸谷五朗(50)が担当。

 ミュージカル「デスノート」に主演するなど注目株の柿沢は「どんな舞台になるのか、ワクワクしてます」。エイズと闘う子供への支援活動を続ける岸谷は「活動の出発点はキースの描いてくれた絵がシンボルとなった。大きな運命的なつながりを感じる」と話す。