東京の下町、蒲田で人気の音楽教室を経営する米国出身のイケメンピアニスト、ジェイコブ・コーラー(36)が世界デビューする。日本で15日に発売したメジャーデビューアルバム「JACOB KOLLER」が、8月にiTunesなどで全世界に配信されることが20日、分かった。

 ショパンの「幻想即興曲」などピアノの名曲だけでなく、故マイケル・ジャクソンさんの「スムーズ・クリミナル」といったポップスのヒット曲まで幅広く選曲した。コーラーはこのほど都内で取材に応じ、「日本に住む米国人の世界デビューは珍しいのかな。すごくうれしい」と流ちょうな日本語で喜びを語った。

 旅行で訪れた日本が忘れられず、日本人女性と結婚したこともあって09年から日本在住。ピアニストとして活動する一方、ピアニスト育成に力を注ぐ。蒲田で「ジェイコブ音楽教室」を開設。校長として指導にもあたる。自ら作った教材をもとに、英語でピアノを教えるレッスンが大ヒット。生徒は170人に膨れ上がった。神奈川県内に2校目をオープンするほど盛況だ。

 「僕は音楽が大好き。その気持ちを大勢の人とシェアしたい。演奏と教育、どちらも大事です」。さらに「レッスンしながら、米国や欧州、中国でも1年に1回ツアーができればいい。レッスンはこれからもずっと続けるつもりです」と言い、ピアニストと指導者の二足のわらじを履き続ける意向だ。「蒲田の下町の雰囲気が好き。みんな親切で明るい。(近くの)羽田空港も大きくなって、もっと国際的になるのでは。だから僕の教室はピッタリかな」。蒲田を拠点に世界での活躍を目指す。【近藤由美子】

 ◆ジェイコブ・コーラー(JACOB・KOLLER)1980年3月9日、米アリゾナ州フェニックス生まれ。授業料全額免除の特待生として入学したアリゾナ州立大ピアノ科卒。10年加護亜依のジャズアルバムに参加。テレビ朝日系「関ジャニ∞の仕分け∞」のピアノ王決定戦優勝で注目された。186センチ。血液型A。