演歌歌手大月みやこ(70)が22日、東京・中央区の三越劇場でコンサートを行った。

 16回目を迎える秋恒例のイベントで、今年は新曲「紅の傘」などのオリジナル曲に加え、過去15回で歌唱した200曲以上のカバー曲の中からリクエストの多かった曲を中心に選曲した。「見上げてごらん夜の星を」「黄昏のビギン」「大阪の女」などの歌唱に、約500人の客席は静かに耳を傾けた。「オリジナル曲はもちろん大切です。でも、先輩の残した名曲を歌い継ぐことも大切。すべて挑戦です」。

 デビュー53年目の大ベテランだが、向上心と研究心は衰え知らずだ。12月5日放送のTBS系「第49回日本有線大賞」で大賞候補となる「有線音楽優秀賞」に、JUJUや西野カナらの若手と一緒に選ばれている。「若い人たちと一緒に歌いながら、同じ空気の中にいても、ステキと思われるようにしたいですね」。

 来年に向けては「これまでの、どの1年にも後悔はありません。常に今が1番で、良い気持ちで歌ってきました」と、長年にわたって“みやこ節”を応援してきたファンに感謝した。