宝塚歌劇団は9日、7月23日付で退団する雪組トップスターの早霧(さぎり)せいなの後任として、同組2番手スター望海風斗(のぞみ・ふうと)が、次期トップに昇格することを発表した。

 早霧と同時退団するトップ娘役の咲妃(さきひ)みゆの後任は、星組から1月24日付で異動してきた12年入団の真彩希帆(まあや・きほ)。

 望海、真彩の次期トップコンビとしての初作品は、8月25日に大阪・梅田芸術劇場で初日を迎える雪組全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」「“D”ramatic S!」になる。

 望海は03年入団の89期生。花組に配属され、10年には、POND’Sの広告キャラクターに、同期の現花組トップ明日海りおらと選抜されるなど、下級生時代から注目を集めてきた。歌唱力、ダンス力に芝居心も備わり、男役らしいたたずまいも含めて王道のスターに成長。14年夏の花組公演「エリザベート」では、トップへの出世役とされる暗殺者・ルキーニの好演が光った。

 同公演後の同年11月に雪組へ移り、劇団きっての芝居巧者・トップ早霧を支え、実力に磨きをかけていた。相手役に迎える真彩は入団後、当時、望海がいた花組へ配属されており、望海・真彩の次期トップコンビは古巣で共演経験もある。