漫才コンビで親しまれ、ドラマや舞台で活躍した女優京唄子さんが6日、死去した。89歳。京都市出身。

 鳳啓助さんとのめおと漫才で人気を得た。鳳さんは94年8月に71歳で死去している。

 ◆京唄子(きょう・うたこ)1927年(昭2)7月12日、京都府生まれ。終戦直後、宮城千賀子の「なでしこ劇団」に入り、京町唄子の名で舞台女優に。19歳の時に同じ一座の役者と結婚し、1女をもうけるが離婚。当時は美剣士役で人気だった。56年(昭31)に故・鳳啓助さんと漫才コンビを組んで結婚。唄子は大きな口がトレードマーク、啓助さんは「ポテチン」などのギャグで人気を集めた。啓助さんとは65年(昭40)に離婚したがコンビは継続。69年(昭44)にフジテレビ系で放送開始の「唄子・啓助のおもろい夫婦」は85年(昭60)まで続く長寿番組となった。93年(平5)からはドラマ「渡る世間は鬼ばかり」にも出演。09年(平21)に車いす姿で会見を開き、腰の治療のために芸能活動休止を発表。翌10年(平22)に同ドラマに出演し復帰した。