野村萬斎(51)主演の映画「花戦さ」(篠原哲雄監督)の初日舞台あいさつが3日、都内で行われ、豪華キャストが集結した。

 戦国時代、花をもって豊臣秀吉に挑んだ華道家池坊専好が主人公。市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一、佐々木蔵之介といった実力派が脇を固めている。

 萬斎は「見どころ“まんさい”だと思います」とダジャレを交えてあいさつ。演技派がずらりとそろった様子を「ロイヤルストレートフラッシュ」と、トランプのポーカーにおける最高の役に例えて喜んだ。中井も「異種格闘技戦みたいでした」と、演技バトルに手応えを感じたようだった。

 専好の親友、千利休を演じた佐藤は、12年「のぼうの城」以来5年ぶりに萬斎と共演で「また野村萬斎を間近で見られるという面白さがありました。(気分は)お客さんになっていました」。利休は日本を代表する茶人だが、同映画の撮影の合間には、役の衣装のままコーヒーを飲んでいたといい、この日は佐々木から「しかも紙コップで!」と突っ込まれていた。

 舞台あいさつには、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作も出席した。