第17回テレビ朝日新人シナリオ大賞発表会が26日、都内の同局で行われた。応募総数1544作の中から、池田有佳里さん(40=編集アシスタント)の「ヒマワリの向いていない方」が大賞に選ばれた。

 池田さんは「とてもうれしいです。オリジナルの脚本を目指しています」と喜びを語り、「職場の仲間たちは喜んでくれると思う。家族にはこれから伝えます」と話した。優秀賞には小林千晶さん(38=会社員)の「みんな大切な私」、湊寛さん(40=会社員)の「さかのぼり郵便局」が選ばれた。

 授賞式には、審査員を務めた脚本家井上由美子さん、岡田恵和さん、両沢和幸さんも出席した。井上さんは、3人の作品について「書きたいものを書いている」と評価。最近の応募作の傾向として「できるだけ人に批判されないようなものが多く、チャレンジしているものが少ない」とし「強い脚本家になってください」とエールを送った。

 岡田さんは「ステージに上がった以上は同業者としてライバルでもある。自分も頑張って書いていく」とし「できれば老後は『やすらぎの郷』に入れてもらいたい」。テレビ界への貢献者が入居する超高級老人ホームを描いた同局の昼ドラマ「やすらぎの郷」を意識して笑わせていた。