新人演歌歌手の丘なる実が1日、都内で「第3回蒲田下町歌謡祭」に出演した。トレードマークともいえる真っ赤なドレス姿で、今年2月にリリースしたデビュー曲「赤い雀のブルース」と「嘆きのキリギリス」を熱唱した。

 「嘆きの-」は東日本大震災で起きた福島第一原発の事故で多くの家畜が殺処分されたことをヒントに作られた、原発の怖さを伝える歌。福島県いわき市出身の丘は「生まれ育った場所の思いを伝えたい。この歌を自分が歌わなければいけない」と使命感を抱きながら歌った。客席では涙を流す人の姿もあった。

 蒲田下町歌謡祭は昨年出演して反響を呼び、今年2月のデビューにつなげた思い出のステージでもある。この日の模様は10月21日にTOKYO MXでテレビ放送される予定。