京都、奈良の寺社で国内外のアーティストが共演する恒例の「音舞台」が9日夜、京都市北区の金閣寺で開催された。今年は30回目の節目で、金閣寺では4回目の公演となった。

 冒頭、京舞井上流五世家元で人間国宝の井上八千代が、地歌「残月」に合わせた舞を披露。3オクターブを越える音域を武器とするサラ・オレインは白いドレス姿で「大いなる世界」を歌い上げた。

 続いて登場した市村正親(68)は和装で、ミュージカル「オペラ座の怪人」からのナンバーを披露。「Music of Night」「Stars」「Sunrise, Sunset ありのままの私」をメドレーで歌い上げた。

 市村は「金閣寺は言葉にならないインパクトがあり、宝石のような、宝物のような、大切なもの、貴重なもの、という印象」と、名刹(めいさつ)での歌唱に興奮。好きな言葉を「情熱」と言い「内に秘めたパッションを、僕の年齢にあって、にじみ出て来るような形でお客さんに(情熱を)届けたい」とコメントした。

 この公演の模様はTBS系で10月8日深夜0時30分から「金閣寺音舞台」と題して放送される。