お笑いライブ「元祖爆笑王にはまりに行くライブvol.6」が、このほど都内で行われた。フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」などで知られる放送作家の元祖爆笑王(52)と客の前で、お笑い芸人がネタを披露。爆笑王が公開で芸人に駄目出しをしていく。

 司会を務めたのは、石田純一のものまね芸人の小石田純一(36)とグラビアアイドルでタレントの日里麻美(32)。6回目となる今回は13組がチャレンジ。爆笑王を満足させる芸人の登場が期待されたが、前の5回と同じく、爆笑王に完全にはまった芸人はいなかった。爆笑王は「簡単にははまらない。俺が面白いと思ったら、ちゃんとテレビに出られるようにして売ってやりたい。だからこそ厳しくする。ネタだけじゃなく、さらに何かが必要」と芸人たちのさらなる精進を期待した。

 ぶっちぎりで面白かったのは、男女コンビのコント「スーパーニュウニュウ」。少しイッちゃてるキャラだが、よくみると美形の、ふるやいなや(29)と丸刈り頭でいかつい大将(33)。この日のネタは「フランダースの犬」がモチーフ。段ボールで作った犬のパトラッシュの小道具を持ち込み、ふるやがネロ少年、大将が天使にふんした。ふるやのネロ少年がが疲れ果てパトラッシュとともに天に召されそうになり、天使の大将が美しい音楽とともに迎えに来るが、その度に生き返る。悲しくも美しい名作をモチーフにして、大爆笑を引き出した。まあ、あまりに有名な名作が元になっているので、そのままオンエアするのは大変そうだ(笑い)。

 女性2人組の「こじらせハスキー」は、スナックを舞台にしたコント。店の女の子にふんした橋爪ヨウコ(32)が西野カナなど若い女性に人気の歌を熱唱するが、その度にドイツみちこ(39)ふんするママが「知ってる!」とマイクを奪い取って、水前寺清子ばりの演歌調にして強引に歌いきる。爆笑王からも指摘されているが、オチにもう一工夫あれば、より大きな笑いを取れるだろう。

 敢闘賞ものだったのが、ギャグを連発するピン芸人のYes!アキト(27)。爆笑王も強調していたが「どんなくだらないことでも一生懸命やることが大切」。ギャグが滑っても気にせず、一気に次のギャグに持って行く。勢いが大事、そうすればそこから笑いが生まれてくる? かもしれない。

 そしてびっくりしたのが前回8月に続いて、予選を勝ち抜いて出場した、3人組コントの「男塾。」。前回は少しも笑えなかったが、今回は少し笑えた。爆笑王から「ネタのストーリーを工夫しろ」とアドバイスを受けた。次が楽しみだ。