BSフジ亀山千広社長(61)が2日、都内の記者懇談会で、ジャニーズ事務所から独立した元SMAPの稲垣吾郎(43)草なぎ剛(43)香取慎吾(40)の出演について「企画が合えば」と前向きの姿勢を示した。「3人そろってということはない、(BSフジは)それをやる立場じゃない。皆さん全員、役者をできるので、これだというスキーム(枠組み)を作ってお願いに行くのは選択肢に入っている」と話した。

 先月8日にジャニーズ事務所を退所した3人が、元女性マネジャーが設立して社長を務める会社と業務提携して、ネット展開などを始めたことには「そう来たか、そうしたんだな、ということ。ちゃんと準備をしていた。ああなるほどね、と未来に向かっていく話」。今年6月にフジテレビ社長を退任して、BSフジの社長に就任した。「僕としてはSMAP5人の番組(昨年暮れに終了したフジテレビ系「SMAP×SMAP」)が終わる時に居合わせたので、1人、1人に頑張ってということしかない。今度はSMAPじゃなく、1人、1人の才能に『こういうのをやりたい』という交渉になる。興味はあるし、企画を出せるかです」と話した。

 BSフジでの今後については「本格的な独自のドラマ作りに挑戦したい。映画事業を経験している強みを生かして、製作委員会方式でもいい」と、ドラマ制作の資金集めに新たな提言。「BSフジでの放送が最初じゃない場合もありえると思う。ネットで配信してから放送、そして映画みたいに。面白い物ができて、裾野が広がるのであれば」。具体的な作品内容については「昭和を生き抜いた80歳の恋愛ドラマをBSでやろうぜとか、常に企画を出してるんですけど蹴られている(笑い)。時代劇のトレンディードラマをやってみたい」と話した。

 来月11日には長時間特番「BSフジ11時間テレビ全国対抗!脳トレ生合戦!!」(午前11時)を放送する。「長尺で営業から何まで、全員で盛り上げる。テレビっていうのは(フジテレビ社長時代に)「ライブ イズ ライフ」って言ってたくらい生にこだわっていた。放送当日にはスタジオにBSフジの社員の家族たちも呼んで見せて、その後にご飯でも食べながら一緒に番組を見られれば」と話した。