元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)が3日、インターネットテレビ局Abema(アベマ)TVの番組「72時間ホンネテレビ」(11月2~5日)で堺正章(71)と対談した中で、「アイドル」について、それぞれの持論を語った。その中で、草なぎは「僕らは、もうアイドルじゃないという気持ちもある」と吐露した。

 3人は堺から「SMAPは大人になってもアイドルというイメージだけど、アイドルって言われるのは?」と質問されると、それぞれの思うところを語った。その思いは三人三様だった。

 草なぎ 僕らは、もうアイドルじゃないという気持ちもある。ネットをやって(ファンと)SNSでつながって…(心の中で変化が)芽生えていますね。(アイドルだと)自分では決めないですけど、そう言っていただけるとうれしいです。一方で、確実に違う扉が開いて、出ている気持ちが強い。今の僕は違うのかなと、ちょっと思ったりする。

 稲垣はアイドルは一種の称号だとした上で、アイドルとして活動してきたSMAP時代も「きれいな称号としてやってきたわけじゃない。むき出しでやってきた」と強調した。

 稲垣 それ(アイドル)は、すごいことだと思うし、わずかな人間しか与えられない称号であり名前。ただ、きれいな称号としてやってきたわけじゃない。むき出しでやってきたことが、支持していただいたことに関しては、すごくありがたいこと。今はグループ名がないと考えると、アイドルだと言っていいのかというのは分からない。見ている人がアイドルと思ってくださったら、おじいちゃんになってもアイドル…いいと思う。

 香取は、自らが「アイドル」だと断言した。

 香取 僕はアイドルです。小学生の頃から、ここ(芸能界)にいるんで…ここでしか生きてこなかったので。アイドルのとらえ方が、僕の中で(他者と)違っちゃっているのか…アイドルって、象徴だと思う。応援してくれる方が1、2人いるのって、すばらしい。年齢は関係なく、象徴というアイドルと言われるのが、どうして嫌なのかと。100人、10人、1人でも思ってくれないと、僕は生きていけない。象徴でありたい。

 香取は、逆に堺に「芸能人ってどういうものですか?」と聞いた。堺は「生き様…無から有を生む(仕事)。なくてもいいんだよ…でも、僕らはやらないといけない。なくてもいいんだという、強い気持ちがないといけない。普通の方が才能を持って上にいくのと、違う上り方。昨日の自分を棚に上げられるお仕事なんだよ」と答えた。

 さらに堺は、今回の対談に応じた理由について「(ジャニーズ)事務所に残った中居(正広)君、木村(拓哉)君も、しっかりやってほしいと思った。話せるチャンスがあったら、話したいと思った」と語った。

 3人と堺との対談は、16年大みそかのSMAP解散時に集まって“最後の晩餐”をした、堺プロデュースの焼き肉店「炭火焼き肉 An」で、午後9時過ぎから同10時50分まで、約2時間に及んだ。