タレントの松居一代(60)が、俳優船越英一郎(57)との調停離婚成立から2日後の15日朝、都内のザ・リッツ・カールトン東京で緊急会見を開いた。松井は、離婚調停の結果(1)財産分与がなかったこと(2)建物については船越が5分の1、松井が5分の4の所有権を持っており、船越の所有権を買い取ることになったことなどを明らかにした。船越について聞かれると「別の世界、星の人。全く、赤の他人様でいらっしゃると思っている」「大っ嫌い」とまで言った。会見の主な一問一答は、以下の通り。

 松居 実はですね、12月13日の第2回目の家裁におきまして、調停委員の方々の前で厳粛なお約束が幾つも交わされているんです。12月16日まで他言してはいけない、一切公にしてはいけないというお約束が交わされておりました。よってですね、私はどなたにもお電話していないんです。とても、とても心配しておりました両親にも、知らせていないんです。ところが昨日(15日)の朝、スポーツ新聞の1面で記事が載りまして、またお昼過ぎには(船越の所属事務所)ホリプロ様の書面が皆様の元に届いたと存じます。ネットニュースを見ておりまして、ウソだろ? って思いました。あれほど厳粛にお約束を取り交わしたわけです。腰が抜けるほどビックリいたしました。もう仕方ないと思いまして、驚きでかなりの熱が出てきたんです。私が皆さんに正しいことを…私の口からいろいろなことをお話しさせていただきたい。12月13日、第2回目の調停で…おかげさまで、大変うれしく、そして喜ばしいことなんですが、離婚が成立しました! 本当に、やりました!

 -要求が通った?

 松井 離婚は財産分与がある。もし調停で成立できなければ、家裁を不調に終わらす覚悟でおりました。財産分与という大変、大きな問題が生じますが、私の方から裁判に持ち込んで戦う決意を隠して家裁で戦ったわけです。

 -船越には謝罪を求めていた

 松居 私の中でですね、何を1番、守るべきか、何が1番、大事なのかと考えました中で、答えは1つでした。それを守るために、どうすればいいんだろうと(弁護士の)先生方とずっと協議しました。私の願い、夢がかなったわけです。

 -財産を守る意図?

 松居 そうです。

 -船越側から財産分与して欲しいという話は?

 松居 本当に夢がかなって年内に人生の大掃除をすることも出来たわけです。

 -そもそも離婚はしたくなく、船越から離婚を求められ、勝ち取ったというのは意味がよく分からない

 松居 私が今、話したことが正しいことなんです。だから、本当に17年、結婚しておりました。一文字で表すならば…今年は「戦」、去年、一昨年は「泣」でした。私は命を絶とうとも思い、一生分の涙を流し、地獄に落ちたようでした。しかし、立ち上がってファイティングポーズを取ったんです。家裁に挑み、おかげさまで13日に決着しまいました。私が1番、願っている形でした。

 -財産分与があるのか、ないのか? 家の一部を買い取るのは本当か?

 松居 まず、財産分与ですけど、ございませんでした。財産分与は、なしです。私の自宅ですけれども、土地については私が当時、現金で購入しております。建物については、船越さんが5分の1、私が5分の4という所有権。2回目の家裁で、私が船越さんの持ち分を好意で買い取らせていただくと決まりました。

 -最初は船越に謝罪を求めていた。謝罪は?

 松居 もうね、謝罪という言葉は、この場に及ぶと、また何か身近な人って感じがするんですけど…。私にとって(船越は)もう別の世界、星の人。私とは全く関係のない、赤の他人様でいらっしゃると思っている。私の中で謝罪は必要なくなりました。私の中で守らなければならないのは、ただ1つ…財産分与です。

 -船越への気持ちは?

 松居 全く、何もありません。私とは全く、無関係の方ということで、いっぱいです。

 -今、改めて船越にかける言葉は?

 松居 何1つありません。大っ嫌いです。大っ嫌いな人に、かける言葉はないでしょう? 私は、大っ嫌いなんです!!

 -再婚の予定は?

 松居 結婚にはですね、財産分与というものが付きまとっていきますので、未来のことを決定できませんけれども、全く考えておりません。

 -13日には船越も出廷した。直接会った?

 松居 大っ嫌いだから、お目にかかってもおりません。

 -船越は全てのんだ?

 松居 言えるところと、言えないところがあるんです。今、お話ししたことが全てなんです。

 -船越を批判する動画を投稿した。当時の自分を振り返り

 松居 あれは、あれで私の大事な人生だったと思っています。39年間の芸能生活をなげうって行動しましたので、私の大事な思い出です。

 -後悔してない?

 松居 必要だったと思っています。人間というのは、怒りは形が変わってきます。私は、自分の未来しか向かっていないんです。過去も振り返っていませんし、クヨクヨもしていない。泣いてもいない。さぁ、私の人生、始めますよという気持ちでいっぱいです。

 -約束が破られた怒りは

 松居 16日まで、公開してはいけないということになっていた。今日は15日ですよね? ホリプロさんから書面が流れたのは14日でした。厳粛な約束は、守るために行われる。だから私は、両親にもどなたにも電話していない。次の裁判に、こちらから持ち込もうと思っていましたので、数名の証人の方にも、電話をしないで約束を守って今日まで来ましたけど、ホリプロさんのあの書面が出て、もう仕方がないだろうと今朝、皆様にお集まりいただいた次第です。

 -アップした動画の内容が名誉毀損(きそん)に当たるのでは? という話もあった。刑事事件に発展するような内容だったという認識はあったか?

 松居 例えば、それが名誉毀損(きそん)だということが認められたならば、私は対処しないといけませんよね? でも、お金のやりとりについては、向こうが持っていらっしゃる5分の1、好意で買い取っただけがお金のやりとりですから。それは、なかったということですよね。

 -ホリプロから名誉毀損(きそん)で損害賠償請求訴訟を起こされている

 松居 これは、まだ終わっていません。まだ、戦いは続きます。でも…私の中で1番大きな核である家裁での戦いが、12月13日に終わった。私が1番、願っている形で終われた。

 -離婚してもいいと思ったのはいつ?

 松居 すごい、早くしたいと思っていました。

 -船越のことを嫌いになった心変わりはいつ?

 松居 結婚した時に、相手のご両親に反対されて結婚した…ここがスタート。でも、私と息子を船越さんは受け入れてくださいましたので、妻として意地を出した。とにかく、日本を代表するような俳優になっていただきたい…そのためと思って、命を懸けて妻として毎日、過ごしていたと思います。悔いがないので…十分に願いに向かって行動したと思っていますし、夢もかなった。「サスペンスの帝王」と、皆様から呼んでいただけるところまで参りましたので、本当にうれしいことだったなと思う。

 松居は、財産分与が最も大事だったと繰り返し主張した。【村上幸将】