フリーアナウンサーの小倉智昭(70)が、兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)が取材中の読売新聞記者に「殺すぞ」などと発言したことについて持論を展開した。

 小倉は5日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で、「取材者に対して腹に据えかねるとあれくらいのことを言いたくなるっていう気持ちはわからないでもない。経験してますから」とおもんばかり、「私なんかは、相手にとって相当嫌な質問をした時に、『頭かち割ってストローで血ぃ吸ったろか』って言われましたもん」と自身の経験を語った。暴言を吐いた人物について、笠井信輔アナから「それは市長さんや議員さんじゃないですよね?」と尋ねられたが、小倉は「誰かとは言いませんけど」と明かさなかった。

 また小倉は「シャレで『ぶっ殺したろか』っていう発言はよく聞きますけど」と、今村市長の発言が大きく取り沙汰されていることに首を傾げ、「僕なんかも(記者に)自宅に来られると嫌ですもんね。だから市長さんも『それは今まで散々言ってるでしょ』っていう思いが強くて、あまりにも読売さんが自分に対して食い下がって来てエレベーターにも乗ろうとしたから、『ボケ!寄るな!殺す!』って言っちゃったのかも。言葉ひとつひとつ取ると決して言ってはいけない言葉だとは思いますけど……。こういうことが全国的なニュースになるのが今の時代だなって思う。昔はこの程度のことは絶対にニュースにならない」と私見を述べた。

 今村市長は昨年11月にも、市主催の中高生向けのイベントに出席した際、「最初は部室でたばこを吸っていたが、部員に迷惑をかけるといけないので、普段使われていない部屋の鍵を盗んで合鍵を作った。面白くない授業は抜けだして、そこでたばこを吸い、マージャンしていた。見回りの警備員にはエロ本と酒を渡して味方につけた」などと中高時代の武勇伝を語って問題となった。

 小倉はこの武勇伝発言についても「『それを推し進めるために言ったわけじゃないですよ』って言ってたじゃないですか」と擁護し、批判的な意見に対して「それは受け止める側がおかしいと思うけどね」と異論を唱えた。